- Zenkyo
喜捨
仏教の修行『六波羅蜜(ろくはらみつ)』は6種類の修行について説かれています。
そのうちの一つに「布施」があります。
布施行は願って自ら行うべし、と記され、促されてすると何にもならないとも説かれます。
「かけた情けは水に流し、受けた恩は石に刻め」とは人間国宝の武原はんさんの言葉です。
しかし、得てして「受けた恩を水に流し、かけた情けを石に刻む」ということがありませんでしょうか?
人に施すことを自らするというのは難しいもので、どうしても執着が生まれます。
その執着に対して自分の心をどう向き合わせるかが「布施」の基本ではないでしょうか。
